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今月は「保育の達人
あゆみ幼稚園の園長先生の松村容子さんです。

45年以上も子ども達と時を過ごし、現在は園長先生として、幼稚園、そして地域の保育に貢献されている、「容子せんせい」に、現在の子供を取り巻く環境や保育に対するお話をお伺いしてみました。


出身地は?
神奈川区です。
ご趣味は?
幼児画の魅力にとりつかれています。
休日はどのようにお過ごしですか?
とにかくボーっとしている事が多いですね。新聞を雑に読んで、原稿執筆などもします。
庭の草むしりも好きです、雑草と向き合っていると、いろんな発見や自然の造形美を感じたりもします。
幼稚園を始められたきっかけは?
教職を希望しながらも実現できなかった父の影響もあり、1955年(昭和30年)に初代園長故尾崎ミツ先生をお迎えして、開園しました。
その当時は刑務所と、港南中学しかなく、辺りは田んぼや野原が広がっていました。なつかしい原風景です。
昔の子供達との比較がよくいわれますが。
アレルギー反応を起こす子供が年々増加していますね。多様な環境汚染に満ちている世の中に生を受けた子供達の不幸せを思わざるを得ません。
昭和30年代の園児は"あせも""霜焼け"程度で特に騒ぐ事も無く季節の変化と共に消えていったものです。
遊びについては現代とは大違い。自然の中で、又は住居の周辺で年上の子供仲間に入れてもらって縄跳び、かくれんぼ、鬼ごっこその他の遊びが伝承されていきました。
親も含めた遊びに対する取り組み・考え方は?
住環境の近代化と共に汚して遊ぶ事を好まない母親が増えています。大人には有難くないですが、思いきり汚れて遊べるのは幼児期のみ。泥んこ大好きな当園の子供達は汚した下着や靴をビニール袋に入れ、園に備え付けの衣類に着替えて帰る。母親には元気に遊べた証として感謝して洗って欲しいと伝えてあります。
遊びを通した友達との関わりについては?
少子化に伴い兄弟の中で揉まれながら育つ事の乏しくなった現代は幼稚園、保育園の果たすべき大きな役割の一つとして「人との関わり」を育む事と考えています。
入園まで箱入り(?)だった幼児が発達も個性も家庭の有り様も違う仲間と突然出会うのだからトラブルが生じるのは当たり前ですね。
先生にとっての子供とはどんな存在でしょうか?
入園当初は先ず個々を理解する事に努めます。"先生"とは文字通り子供より先に生まれたに過ぎない存在。幼児達は新鮮な目で見つめ、鋭い感性で全てを受け止めていく。だから可愛らしいと思う反面、その直感力に時にはとても敵わないと思う事さえあります。子供に学ぶ謙虚さを持つ事も必要と言えますね。
子供は皆自ら育つ力を持って生まれてくる。しかし人は1人では育たない。先生は人間らしい育ちへの援助者としての自覚を持って子供達と育ちあっていきたいと思います。
"子育ては自分育て"それはお母さんにとっても言える事ではないでしょうか。

NHKテレビなどでもたびたび取り上げられている、あゆみ幼稚園の絵画や造形に関する取り組みについてお伺いすると、あくまでも保育の中から生まれた表現活動の一端にすぎません。とのコメントをいただきました。
人間の基礎となる幼児期に、様々な活動を通して、人や自然との関わりから多くを学んでほしいという考え方を垣間見る事ができました。
1時間以上に及ぶ、インタビューの中で、優しく物腰の穏やかなお人柄の反面、保育者としての強い信念と共に、現在社会への様々な警笛も教わったように感じました。
[インタビュー:piyoko/斉藤・写真:斉藤]


達人の職場紹介
「あゆみ幼稚園」

所在地:横浜市港南区港南5−1−8
電話: 045-840-4840
FAX: 045-840-4841
http://www.ayumi-kg.com/


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