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今回は、35年余りにわたり、能面づくりを行っていらっしゃる、渡辺松霜さんを訪ねてみました。
来年で90歳になられる渡辺さんは、面友会の会長として、いまも能面作りの教室で指導される「現役」先生。テレビや新聞等の取材なども多く受けられた「能面づくりの達人」に面作りのこだわりなどを伺ってみます。

 


上大岡との関わりは?

大正3年に生まれてから、ずっと上大岡で育ってきました。もう90年も住んでいる事になりますね。
昔はこのあたりは道路も駅も建物も無く、家々は藁葺き屋根だったものですよ。

能面を作りはじめたきっかけは?

日本ビクターで36年間、蓄音機やレコード用の加工で木工作業に携わったのと、絵を描くのが好きでしたからねぇ。
それで歳をとっても楽しめるものがないかと思い、面づくりに出会いました。

当時は能面に関する書籍もなく、師匠にもつかなかったので、みようみまねで始めましたよ。
それこそ大きさもカタチ分からずにね。
だから結局誰にも教わらずじまいです(笑)

能面というとあまり馴染みがないのですが。
能面には男面と女面がありますが、それ以外にも、ものすごい数の種類がありますよ。また、狂言面や鬼面などもありますね。
材料は檜。それも信州の特選のもので、これだけで10万円するものを彫り上げます。
ノミや刀は同じものでも幅が違ったりするので、使う工具の種類は30種類は超えますかね?大体直方体の木材から3ヶ月かけて仕上げます。 絵付けなどもすべて自分で行うので完成したときの喜びは大きいです。
面作りの面白さや難しさなどは?
今はいろんな教室や書籍はありますが、私が始めた当初はまったく何もない状態でしたので、小さすぎたりいろんな苦労もありましたね。
よかった事は、90歳まで現役で続けていられる事。こういった楽しみをずっと持っていられる事が本当に嬉しいですね。
 
能面作りの教室をいまも現役でつづけていらっしゃるようですが。

以前は朝日カルチャーセンターやいくつかの教室もやっていましたが、現在は上大岡第二町内会館で週3回指導をしております。どなたでもお気軽に参加できますが、工具の費用が高いので、一度見学にいらっしゃる事をお勧めしますよ。
生徒さんはご年配の方が中心ですが、大学生の方や80歳の方もいらっしゃいましたね。
また、毎年春に、面友会で「能面展」を開催しています。



渡辺さんのお宅に足を踏み入れると玄関から廊下まで、壁に能面や般若面などに歓迎される。
渡辺さんとの話の中でが、面に対する愛情やこだわりを十分に感じとる事ができたが、それ以上に、面作りを通しての人への感謝や謙虚な姿勢をおもちで、とても居心地の良いインタビューをする事ができた。

[インタビュー・写真:さいとう]

記事は2003年7月現在の取材に基づくもので内容等変更となっている場合がございます。



達人の活動紹介

「面友会」

横浜市港南区上大岡東1-12-22
電話:045-842-4866
会長 渡辺 松霜(二代目)

○能面教室は月・金曜日10:00〜15:00、土曜日12:00〜17:00の週3回開催

費用:7,000円/1ヶ月(3回)

http://www.menyuukai.jp



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