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まちの達人

港南区の「街の先生」としてシャドーボックスとデコパージュを教える小野かつよさんを紹介します。「街の先生」では昨年連絡会を発足して副会長をつとめていらっしゃる小野さん。昨年11月には、フランスリヨン市で開催された横浜・リヨン姉妹都市提携45周年記念祭に参加し、浮世絵を題材にした作品を披露して日本の紹介と文化交流を実践。「街の先生」をきっかけにさまざまな地域の活動に携わるようになり、世界が広がったと語る小野さんにお話を伺いました。


達人インタビュー
小野さんとシャドーボックスの出会い、そして「街の先生」に関わることになった経緯は?


シャドーボックスを始めたのは、主人の転勤でアメリカカリフォルニア州に5年間住んでいたときに先生に師事して州公認インストラクターの資格を得たのがきっかけです。アメリカでもいろいろやりたいことがあったのですが、多忙な日々と重なる中でうまく続いたのがシャドーボックス。帰国してからは、普通のお母さんで、まったく「街の先生」のことも知らなかったのですが、PTA活動を通じてお友達3人に教えるようになりました。「街の先生」に登録したのは平成12年ですからもう5年になります。地元学校区の作品展に出品したことがきっかけで、友人に勧められ登録しました。なにも知らなかったのがよかったのか、区の生涯学習運営の方針を模索する中、港南区の生涯学習を指針する懇話会や「街の先生」セミナーに参加して率直に質問をし、発言することが多くなりました。

「街の先生」について少し教えてください。

港南区は生涯学習や自主活動サークルの数が多く市民活動の元気な町です。「街の先生」は、平成10年に港南区が始めた地域人材登録制度で、現在登録数が160人を超えました。有償ボランティアという立ち位置で、自分の特技を活かして教えあうことで、区内の生涯学習を盛り上げる存在です。活動内容は、本人に任されていますからさまざまな関わり方があります。制度発足当時より行政上の予算が減ってきているので、さらに自主性や独自企画が求められて連携・広報・イベントなどの強化を図るために「街の先生連絡会」を発足しました。



今までの活動で印象に残っていることを教えてください

横浜信用金庫芹が谷支店からの依頼で、作品展を実施したことが印象的な一つの出来事でしたね。横浜信金の80周年事業として、信金のイメージキャラクターであるアンパンマンのシャドーボックス作品を作っただけでなく、「街の先生」数人が持ち回りで 芹が谷支店の壁面を期間限定で作品展示しました。依頼を引き受けたはいいけど、ほかの先生方で賛同者がいなかったらどうしようかしらという不安もありましたが、本当にレベルの高い作品を展示することができたのが、その後の「街の先生」の活動を充実させました。また製作者にとっては作品を展示して、多くの人に見てもらえる喜び、企業にとっては集客や地域貢献につながる喜び、来場者にとっては日常生活の中で本物のよい作品に出会える喜び、3者の喜びがつながった実感を得ました。その後、継続の依頼をいただいたことにも喜びを感じました。

 

「街の先生」の活動から見えてきたことは?

一人ではできないけれど、皆が力を合わせるとできるということは大きなパワーですね。自分が発信しただけ、反響が返ってくる。「街の先生」は単に生徒と先生という関係ではありませんから、熱心な仲間や賛同者を得られる楽しみ、打てば響く実感を得ることができます。もちろん人が相手ですから、うまくいかないことも難しいこともあります。けれど、人と仲間と家族とが関わる事業だからこそ、喜びの実感を得て、共有して続けていけるのです。いろいろ双方向で勉強になります。まだまだ、一部の人のものだと考える市民参加型の活動にもっとたくさんの方に参加していただいて、リタイア後に始めるというイメージが強い生涯学習という言葉を変えて行きたいですね。実際、下は小学4年生〜上は70代の方まで、参加して作品を作り上げる喜びと達成感を仲間と分かち合い、ますます活き活きとした生活を楽しまれていますよ。

 

小野さんの今後の目標は?

やりたいことは、た〜くさんありますよ(笑)。4年後のリヨン市の交流祭は、横浜開港150周年とも重なりますから、横浜の開港の歴史にちなんだ作品ができないかとコンセプトや構想をつめています。歴史的な資料をお借りして作るには、作品の使用についての許可をうけたり、交渉したりしなければいけないんです。膨大な資料があるだけに視点を定めてつくらないとわけがわからなくなってしまいますから。また、世界中の景色をたとえば世界遺産などテーマ別に地図に落とし込んで、地球や世界を表現するような壮大な作品を作りたいと思っています。


その元気と若さの秘訣はなんですか?

ビール!(笑)というのは冗談ですが、食事を楽しむことは大事だと思っています。お酒はその1アイテムとして嗜みます。本当のところは、好きなことをやってストレスをためないことです。後ろ向きの思考は好きではありません。先のことをみること、これからを作り続けることが、秘訣でしょうか?

 


途中、数年前の写真や取材記事を取り出しながらいろいろなお話を淀みなく語ってくださった小野さん。「写真より、今のほうが若いじゃないですか!」と驚く私に、優しい笑顔で微笑む姿は、お母さんであり、先生であり、芸術家であり、市民活動家であり、全力投球が気持ちのよい女性があこがれる女性です。横浜開港歴史大作、楽しみにしています!

[インタビュー] いしばし
取材:2005年12月


達人の紹介


ARIES-K 小野 かつよ さん

横浜市港南区 在住

作品は港南台タウンカフェにて展示販売されています。

港南台タウンカフェ


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