斉藤 最近の情報化がもたらす影響の大きさについてよく感じるんですが、携帯もメールもなかった世代は、リアルなコミュニケーションの実体験があった上で、それを補完したりツールとして、情報コミュニケーション技術を活用してますが、若い世代や今の子って、気がつくと道具がある中で育ってきた。だから家族や親せき、友達との関わりもとても薄くなっている。それで、おまけに地域コミュニティが少なく、ごく限られた層の人としか関わるチャンスがない。
たぶん一番大きな問題は、そういった人の生き方において大切な関係づくりの重要性や、それが現在の社会で欠落している事に気づいていないオトナが多いことじゃないでしょうか。
小俣 なるほどね。あと自然体験と、もうひとつは「貧しさ」だと思うんですよね。今でもよく覚えてるんですけど、根岸森林公園の近くに行った時、アメリカに接収されている様子を目の当たりにしたときは子ども心ながらにすごい傷ついたんです。それが、今も根っこにあるんですよね。その貧しさこそ、さまざまな発想力を生み出すんだと思います。
斉藤 そうですね。みんなで考えたり、あれこれ工夫したり、ですね。
今って色々な遊び道具があるじゃないですか。高度な道具を使えば使うほど一緒に遊ぶ世代の範囲が限定されちゃうんですよね。それによって発想力がなくなったり色々な経験もできなくなると思うんです。それに伴って、関わる人の範囲が限定されてしまうのではないでしょうか。
小俣 僕は子どもの頃は変な子だったと思うんです(笑) 漫画が苦手だったんです。たぶん、想像力が遮断されるのが嫌いだったんですよね。逆にはまってたことは、白紙に空想の地図を書くことが好きだったんです。そのとき等高線とか習った時期でもあり、、自分でまちを開発して駅や線路を加えていくんです。頭の中はまったくの空想だったんですけど、すごく楽しかったのを覚えています。
斉藤 あ〜なるほどよく分かります。笑
小俣 あまり普通ではやらない遊びなんですけどね。笑
斉藤 そういえば僕も田んぼのど真ん中にある田舎の庭で、木の棒でコースを描いてミニカー2台を走らせてひたすら遊んでいました。
小俣 なるほど。やっぱりそういう想像力ですよね。今のゲームなんかはルールが決まっているからなかなか想像力が発達しませんもんね。
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