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【街の達人】



今回の達人は港南JAZZフェスティバル実行委員会事務局長”ジャズの達人”小泉さん。港南台育ちの小泉さんがジャズに初めて触れたのはご自身が中学生の頃。それ以来、ジャズの魅力にとりつかれ、現在では中学校の教師として吹奏楽部の顧問をする傍ら、港南台JAZZフェスティバル実行委員会の事務局長を務めている。港南台JAZZフェスティバルも今年で13回を向かえ、すっかり地元に定着してきた。今後は地元にアマチュア・ビッグバンドを結成し、活動していきたいという。
教職という立場から見ると、これから求められる教育が、ジャズという音楽の特性と共通する部分があると小泉さんは語る。子供たちへの愛情と音楽への情熱をあわせもった小泉さんは、これから一層、地元でのJAZZの普及に取り組んでいく予定だそうだ。

レポート:榎本

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●ジャズと出会ったきっかけは何ですか?

ジャズと出会ったのは中学生の時です。私は港南台第一中学校に通っていたのですが、学校には吹奏楽部はなく、ビッグバンド(ジャズバンド)の部活があったんです。珍しいなぁとは思いました。今、振り返ると、ビッグバンドは吹奏楽に比べれば、楽器の購入費など予算的な負担は少なかったから、活動しやすかったのかもしれません。吹奏楽って、ティンパニー(大きな釜のような音程の変えられる4つ組くらいの太鼓)を1セット買ったら、それだけで何百万ですからね。ビッグバンドは、管楽器はだいたい個人で買ってもらえば、そんなにお金は掛かりませんから(笑)で、面白そうだったんで、ビッグバンドの部活でドラムを担当するようになりました。

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●現在は中学校の先生をしながら活動しているとのことですが、”ジャズと学校教育”に関して、何かお感じになられていることがあるそうですね?

はい、そうなんです。
現在の教育は、画一と受け身から、自立と創造へ変化しています。わかりやすく言うと、いわゆる指示待ち人間ではなく、自分で考えて動く子供を育てたいってことですね。
その点、ジャズという音楽は、コード進行というルールの上で、演奏者の自由な発想により彩られるアドリブの世界なんです。クラシックのように、作曲者の心境や時代背景を再現する音楽とは違い、細かい指示はなく、演奏スタイルや表現方法などは演奏者に委ねられます。つまり、演奏者の自主性や創造性が大きく問われるのです。
そこに、ジャズとこれから求められる教育の共通点があると感じています。

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● では現在、子供たちがジャズに親しめる環境ってどれくらいあるんでしょうか?

まず、普通の学校では、ジャズに取り組んでいる部活やサークルなどはまだまだ少ないですよね。映画「スウィング・ガールズ」がブームになって、注目され出してはいますが、一般的な吹奏楽やオーケストラに比べると普及率はまだ低いのが現状です。
それと、単純にこれから学校は、少子化の影響による統廃合がますます進み、学校を活気付けていた部活動の数そのものが、少なくなってきます。
そこで、港南JAZZフェスティバル実行委員会では、地域に”引退の無い部活動”を立ち上げ、子供たちを中心としたアマチュア・ビッグバンドを結成したいと考えております。地元を中心とした演奏活動を通じて、社会の一員としての自覚を持ち、自己の将来像を模索する支援も出来ればいいなと考えております。

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●地元のアマチュア・ビッグバンドは、どれくらいの年齢の子供さん達まで対象とする予定ですか?

基本的には、はっきりした年齢制限は設けるつもりはありません。下は小学生くらいから、上は、高校生、大学生まででも。あんまり小さい子供達だけだと、演奏として成り立たせるのは難しくなってきてしまいますが・・・。将来、学生ではなくなったOB・OG達が、実行委員会の運営に参加してくれたら嬉しいなと思っています。
ポイントは、あくまで子供達が主役ということです。どうしても、地域の音楽サークルとか他のバンドだと、中心が大人になってしまいがちなんです。そうではなくて、ジャズを通して、子供達が出来るだけたくさんのことを学ぶということに重点を置きたいと思っております。
この考えは、文部科学省が現在、提唱している「子どもの居場所づくり新プラン」と非常に近いものがあります。家庭・地域・学校が一体となり、社会全体で子どもを育んでいく環境を整えるため、地域の大人の協力を得て、子ども達が様々な体験活動や地域での交流活動を行う。そんなことを、私達、港南JAZZフェスティバル実行委員会も目指しています。

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●では、地元中心の活動ということになると、やはり地域との連携は重要になりますね。

そうなんです。毎月、決まった回数の練習をするのはもちろんなんですが、やっぱりバンドである以上は、ある程度の発表の場がなくてはならないと思います。
今年で13回を迎える港南JAZZフェスティバル以外にも、地域のイベントなどに出演する機会がたくさん欲しいですね。
そういう意味では、ぜひ、港南台タウンカフェさんに地域との連携面で協力して欲しいところです(笑)テント村の会場や商店街関係のイベントやお祭りなんかで、ジャズの演奏っていうのも、なかなかいいんじゃないでしょうか?
やっぱり、一般の人にはジャズってまだまだ取っ付きにくい印象があるのが事実だと思うんです。だから、今までジャズを知らなかったような人にこそ、出来るだけたくさん聞いて欲しいのです。きっと、ハマってしまいますよ♪
●港南JAZZフェスティバルは、あの「横浜JAZZプロムナード」の関連イベントでもあるのですよね?

はい。横浜JAZZフェスティバル以外にも、本牧ジャズ祭り(中区)、旭ジャズまつり(旭区)、よこはまSUPER JAZZ(都筑区)などとも、連携しております。港南JAZZフェスティバルも、各地域のジャズイベントと肩を並べられるよう、頑張って活動しております。
ジャズに限った話ではありませんが、音楽って、人をたくさん集めたり、元気にしたりする力がとても大きいものです。このパワーを、地元である港南区の地域活性に貢献させられたらなぁと思っております。

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●港南JAZZフェスティバルのチラシやチケット、プログラムなども、とても素晴らしいデザインですね。

ありがとうございます。これらは、私自身が制作しているんです。実は、中学校では技術科の教師でもあるので、こういうもののデザイン制作も多少は出来るので。「港南区民文化センター ひまわりの郷」でフェスティバルを毎年、開催しているので、ひまわりをモチーフにしたチラシなどのデザインをしております。


●最後に、地域の皆さんにメッセージがあれば、お願いします。

まず、ジャズを知らない人もまだまだ多いと思いますが、そういう方々にこそ、積極的に音楽に触れて欲しいと思っております。音楽って、演奏者でなくても、聴衆としても楽しんで幸せになれるものですので。私達は、皆さんがジャズに触れられる機会を少しでも増やせるように活動していきたいと思います。
そして・・・。実行委員会を運営する上で、一番、今、困っているのは、実行委員会のメンバーが少ないこと。地元で、少しでもジャズが好きな方、ぜひ一緒に活動しましょう!


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